秘すれば花?BLの魅力とは
突然ですが、BLっていつ頃登場したかご存知ですか?
「ここ最近?」
「俺が学生のときからあったから……20年くらい前から?」
いえいえ。実は50年ほど前からBLというジャンルは確立されているんです。
ちなみに私はこの事実を知る前は30年~40年くらい前かな?と思っていたのですが……惜しい。
今回は50年もの歴史があるBLの魅力について語っていこうと思います。
まずBLとの出会いについてですが、筆者も「姉が持っていて……」というパターンですね。
筆者の姉と近所に住む従姉妹は仲が良く、よくBL漫画の交換をしていました。
ある日「BLってそんなに面白いの?」と聞くと、姉たちの返事はこうでした。
「男にはわかんないよ」
「読んじゃダメだよ」
おわかりになりますでしょうか?(笑)
人間って「ダメ」といわれるとすごくそれが気になっちゃうんですよね。
そこで、姉が修学旅行で不在にしているあいだに姉のBL本を漁ることにしたんですが……まあ見つからない。
本棚に置いていないということは……学習机の引き出し?
昔の学習机は一番上の引き出しに鍵がついていたので(今もそうなんですかね?)「絶対ここだ!」と引き出しを開けるも、例のブツは見つかりません。
ここにもない、あっちにもない……。
そうしているうちに「あんた、お姉ちゃんの部屋で何してるの?」と母登場。捜索は中止となりました。
姉が厳重に隠したBL本とは、一体どういうものなのか?気になって仕方ない自分は、クラスメイトにその話をすることに。
「ああ、あれエロいやつだよ。俺の姉ちゃんがいってた」
エロ……本……?
自分の姉が?そして従姉妹までもが?
当時小学校高学年だった自分はなんとなくショックでしたね(笑)
と、ここまで実際にBL漫画を読むことはなかった筆者なのですが、中学2年生になり、ついにBLに対面することになります。
ある日の放課後、忘れ物を取りに教室に戻るとクラスメイトの女子数人が私の席の近くでキャッキャと楽しそうにしていたのです。いわゆる「陰キャ」の子たちが水を得た魚のように楽しんでいる姿を見て、私は確信しました。
「BLだ」と(笑)
彼女たちの邪魔にならないよう忘れ物を取ろうとしたとき、ひとりの女子が私に気付き、あるブツをササっと隠しました。
やっぱり、BLです。
「それさ……BLってやつ?」
「あ~えっと……」
「ねえお願い!ちょっと読ませて!俺姉ちゃんがいるんだけど、ずっと読むなっていわれて隠されててさ。めちゃくちゃ気になってたんだ」
こうして生まれて初めてBL漫画を読むことになったのですが、感想は「えっちじゃん……」でした。
BLというのは「美少年同士の恋愛を描いたもの」と分かっていたのですが、せいぜいキスどまりだと思っていたんですよね。でもこのとき読んだ漫画は結構エッチな漫画で……そりゃあ弟に見せられないわ!と理解しました(笑)
しかも……男の自分が読んでも全然抜けるんですよ。
(さすがに教室では平然を装いましたが)
当時はエッチな女の子が登場するわかりやすいエロ漫画やAVのほうが何十倍もいいと思っていたのですが、BLは絵のタッチが官能的で甘美というか……女性向けに描かれたエロ、というのがすごく新鮮だったんですよね。
そんな感じでちょっとずつBLを読むようになったのですが、最近のBLってもっとすごいんですよ。
私が中学の頃や姉たちが昔BL漫画を交換していたときの漫画は台詞の言い回も上品で、あまり性器の描写はされていない(あっても、あまりリアルに描かない)ものが多かったんですが、今はもう、AVや成人向け雑誌と変わらないくらい文言や絵もエッチになりました(笑)
それから、ムキムキのお兄さんやおじさんが出てくる漫画も増えてきました。
調べたところ、昔のBLって「美しさ」が重要なポイントだったようで、ゲイ向け雑誌に登場するお兄さんみたいな「雄み」はあまり受け入れられなかったのだとか。
でも……男性らしいリアルな体つきが描かれているほうがエッチですよね?(笑)個人的には非常に好きです。
ちょっと余談ですが、「ゲイはBL漫画を読まない」「ゲイは腐女子が嫌い」といわれているのはこういったことが背景にあったからなのだそうです。まあ、そりゃあそうですよね。土足で踏み込んできたうえ、「これは求めているエロじゃない!」なんていわれたら……腹が立つのは当然です。
話を戻しましょう。
私は女性の描くエロと男性が描くエロはまったく違うものだと思っています。
そして、これは好みの問題ですが女性作家が描くエロのほうがうまいし、エロいです。
絵のタッチもあると思いますが、私はエロ漫画を読むなら女性が描いた(と思われる)作品のほうが好きですね。
ただ、基本はボーイズラブではなく男女のエロのほうが好きです。
やっぱり視覚的にはそっちのほうがエッチなので。
でも、あえてBLエロ漫画を選んで読むこともあります。これはなんだろう……気分ですね。
なんというか、普通のエロ漫画(男女のエロ)ってクドいというか。
もちろんそれがいい!っていうときもあるんですが……豚骨ラーメンばかり食べていると塩ラーメンや醤油ラーメンが恋しくなるときありません?
そんな感じです!(笑)
BLを読んでいると自分の“ストライクゾーン”が広くなるんですよね。
私の場合、はじめは「女の子みたいにカワイイ男子」が攻めの男にヤられちゃう姿に興奮したんですが、今は女の子みたいにカワイイ男子がガツガツと攻めるのも好きですし、主人公に女の子っぽさを求めることはなくなりました。
こんな風に、日常生活にBLが増えるだけでいろんなエロが楽しめるので、「BLは女性が読むもの」と決めつけず、数ある漫画のジャンルのひとつとして読んでみることをお勧めします。
今は無料で読むこともできますからね。
そう、無料で読めるんですよ、BLって。
ちょっと前まで「書店に行って買う」とか、「電子書籍に会員登録して購入する」というのが当たり前だったんですけど、近年エロ漫画のジャンルのひとつに「BL」が入ってきてるようで。
そのくらい男性読者が増えてきたってことですね。
なので、このブログを読まれている方もエロ漫画を読むつもりでBLデビューしてみたらいいと思います。
とくに、
「最近AVすら飽きてきた」「刺激が欲しい」というそこのあなた!(笑)ぜひ無料でオカズを増やしてみてください。